美仏と御朱印(3)會津大仏(福島県喜多方市・願成寺)

所用のため、福島県喜多方市を訪問。

バタバタと慌ただしい中でしたが、事前予約なしでも拝観できる仏さまはいらっしゃらないかと調べたところ、同市願成寺に「国指定重要文化財・木造阿弥陀如来及両脇侍坐像」がおわすことを知り、急いで同寺に向かいました。

昼下がりの同寺に、人影はありませんでした。

雰囲気のある山門を潜り、境内へ。

目の前に見えるのが本堂ですが、仏像好きが目指すのは、ここではありません。

境内右手最奥にある大仏殿へ。

すると――。

いらっしゃいました。

地元で會津大仏と呼ばれて愛される堂々たる大きさの阿弥陀如来様と、観音菩薩、勢至菩薩の両脇侍。

鎌倉時代初期の作とのことで、後背の千体化仏も印象的です。

向かって右手に侍るのは、観音菩薩様。なかなか美しいお顔です。

左におわすのは、勢至菩薩様。こちらも美しく凛々しいお顔。

なんだかお三方の佇まいは、京都大原・三千院の阿弥陀三尊像も思い出させてくれました。

私が長いことじっと見とれている間にも、何人もの地元のかたがたが訪れては、熱心にお参りをされていました。

本当に親しまれている仏さまなのだなぁとしみじみしながら私も何度も手を合わせ、いろいろとお参りをしてきました。

境内には、今年の秋に行われる「御十夜会」の告知ポスターが、もう張り出されていました。

気持ちのいい青空が広がっていた喜多方市は、おいしいラーメン店や風情たっぷりの蔵作りのショップも楽しい、旅情をそそる土地でした。

今度はもう少しのんびりと回ってみたいと思いながら、慌ただしく帰途に就いたこの日の結城でした。

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この記事を書いた人

占術家、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
通信制私塾「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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