『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』鑑賞記①

仕事が溜まって外に出られないような毎日になると、ストレス発散はやはりTVドラマ、ということになる。

そんな私が、NHKの朝ドラや大好きなミステリードラマなどとともに、現在夢中になって見ているドラマがあります。

それが、こちら。

『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』(韓国JTBC制作)

その存在を知ってどうしても見たくなり、いくつか視聴の方法はあったが、思いきって大人買い。Amazon Primeを利用して、全24話(韓国放映時は16話)を全話一気にレンタルしました。

でもって今は、仕事に追われながら時間を作り、リビングルームの劇場でコツコツと物語を追っています。

お話は、簡単に言うとけっこうな年の差を持つ年上の“綺麗なお姉さん”=ソン・イェジンと、年下のキュートで一本気な青年=チョン・ヘインの恋の行方を描くラブストーリー。

この記事を書いている段階で、私はまだ全24話中12話までしか見ていないのですが(ネットや雑誌、ムックなど、このドラマに関するあらゆる情報を遮断して追いかけ続けている状態です)、いや~、回を追うごとに続きが気になってしかたがなくなるこの展開は、さすが、The 韓国ドラマ

※以下、ネタバレを含みます。これからこのドラマをご覧になろうと思っている方は、お気をつけください。

少しずつ惹かれ合い、ついには交際することになる古い付き合いの二人(ソン・イェジンには弟が、チョン・ヘインには姉がいて、みんな幼なじみというか、古くからの大親友なのです)が、まー見ている方が恥ずかしくなるような(笑)ラブラブイチャイチャな幸福期を経て、とうとう周囲に自分たちが付き合っていることを打ち明けなくてはならなくなる……という段にまで、私の場合は来ているのですが(2019/05/17現在)――、

とにかくこの2人、周囲に打ち明けることをとてもためらいます。
また、ある事件がきっかけでいち早く2人の関係を知ることになったソン・イェジンの弟(つまり、チョン・ヘインの幼なじみで大親友)からも「絶対にやめろ!」と大反対をされます。

たしかにソン・イェジン(役名:ユン・ジナ)の母親は「自分はエリート男性と結婚できなかったからこんな人生を送っている」と家族に公言してはばからない俗物(人がいい感じの柔和なお父さん、とても可哀想です…)で、表ではいい顔をして可愛がりながら裏ではチョン・ヘイン(役名:ソ・ジュニ)たち姉弟を「家柄が良くないからあの姉弟はダメ」(姉弟には両親がおらず、2人きりで生きています)と平気で見下ろすようなゲスな女で、そんな母親を思うと、ユン・ジナが二人の関係を明らかにすることに怯える気持ちも分からないではありません。

また、ジナの大親友であるジュニの姉=ギョンソンは、唯一の肉親である弟ジュニを溺愛しており、そんなギョンソンから、自分のような年上の女が大事な弟を奪ってしまうことにも、ためらっているのかも知れません(案の定、2人の関係を知ったジュニの姉、ギョンソンは激怒して、それまで家族のように大事に思っていたジナに牙を剥きます)。

そしてジナの家の方も、弟にばれ、次には父にも知られ(父に告白するとき、ジナはボロ泣きします。ソン・イェジン、美貌もへったくれもないすごい芝居を見せます。女優魂というよりも、私は本当にソン・イェジンにジナというキャラが憑依している気がしました。いずれにしても、やっぱりすごい女優さんです)、さあ、あとはいよいよゲスな俗物の怖い母……というところで、私は仕事に戻りました。

あー、続きが見たい(笑)。

久しぶりに中毒症状を感じるこの感覚は、やはり韓国ドラマならでは。

しかもこのドラマの監督(アン・パンソク監督)、ヨーロッパ映画を思わせる、アンニュイというかメロウというか、キャラたちからちょっと距離を置いたような独特かつ美しい画面作りをしており、そんなテイストにも、見続けるほどにじわじわと来る中毒性があります。

そんなわけで、見ていないかた、興味のないかたには「で……?」という記事になりそうですが、全24話を見終わるまで、断続的に、感じたことなどを備忘録の意味も込めて書き残しておきたいと思います。

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この記事を書いた人

占術家、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
通信制私塾「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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