イ・ジョンソクの最新進化形!『ロマンスは別冊付録』鑑賞記①

※アイキャッチ画像は韓国エンターテイメントポータルサイト「KOARI」のものです。

一度見始めるとクセになるのが韓国ドラマ。

『あなたが眠っている間に』でその魅力に惹かれ、たちまちファンになったイ・ジョンソクを追いかけ、『君の声が聞こえる』『ピノキオ』と立て続けに見てきた私が次に選んだ作品は――、

『ロマンスは別冊付録』

この作品の後、ジョンソクは兵役に就くために入隊していますので、現時点(2019年7月)での彼の最新作ということになります。

作品を配信しているのは、動画配信サービスのNetflix(Netflixのオリジナルドラマなのです本年3月18日から配信が開始されたようです)。

Netflixも『あなたが眠っている間に』を独占配信しているU-NEXT同様、一か月の無料体験を利用できます!

ということで、さっそくNetflixに加入した私。ワクワクと胸躍らせて、さっそく『ロマンスは別冊付録』の世界に入っていきました。

ということで、まずはこの作品のあらすじなのですが……

かたや女子高生、かたや小学生だった時代に運命的な出会いを果たし、ずっと交流を続けているカン・ダニ(イ・ナヨン)とチャ・ウノ(イ・ジョンソク)。

人妻だったダニは夫と離婚。何とか自分一人の力で、海外に留学させた愛娘をサポートしていきたいと考えるものの、7年もキャリアを空けてしまった四十路間近の元コピーライター(しかも名門大学出!)を雇ってくれる会社はなく、自分のつらい境遇を幼なじみのウノ(なんと、人気作家にして出版社の編集長、さらには大学教授!)に告白することもできません。

ダニはこっそりとウノ(密かにダニを恋い慕い続けています)が住む豪邸の屋根裏部屋に棲みつきながら(ウノは、まさかダニが屋根裏部屋に潜んでいるとは知りません)、必死に就職活動。

やがて、ウノが最年少編集長として働く出版社が雑用的な仕事をする社員を募っていることを知り、ウノにも内緒で高卒社員として応募、彼と同じ職場で働くようになるのだが……。

というような感じでしょうか。

私はまだ冒頭の数話(第3話まで)を見ただけなのですが、物語はなんともまったりと、浜辺に寄せては返す静かな波のような調子で進んでいきます。

でも、なんかそれがすごくいいんですよね~。

ジョンソク、人の心を読む超能力ありません。幼くして一家離散の憂き目に遭い、燃え上がるような復讐の鬼にもなっていません。人の未来を予知する予知夢の能力もないでしょう(当たり前か)。

でもこの作品のイ・ジョンソクのキャラの原型は、彼を一躍スターダムに押し上げた出世作『君の声が聞こえる』のパク・スハにあると私は思います。

パク・スハは、幼い頃に運命的な出会いを果たした美少女ヘソン(イ・ボヨン)を自分の手で守るべく、互いに成長した後、再びヘソンの前に現れ、命を賭して彼女を庇護しようと悪鬼のような殺人鬼との死闘を繰り広げます。常に頭の中にあるのはたいせつなヘソンただ一人。そんなスハとの新たな交流によって、ポンコツで変人な弁護士に過ぎなかったヘソンは女性として、人として、大きく成長していきます。(『君の声が聞こえる』)

はっきり言って現時点の私は、

イ・ジョンソク=パク・スハ

といっても過言ではないほど、スハがジョンソクの当たり役だと思っているのですが、そんな「年上の愛しい女性を一途に守る、キュートで美しく、どこか不器用な年下の青年」という立ち位置、キャラクターは、このドラマでも再び踏襲されています。

もちろんこのドラマでのジョンソクはもうすっかり大人の男性であり、怒りや情熱に任せたアグレッシブな闘神としてではなく、静かに、包み込むように、愛しい年上の女性ダニを見守る寡黙なキャラではありますが。

物語は、こんな二人(イ・ナヨンとイ・ジョンソク)のじりじりと進行する恋の物語を中心に描かれていくようです。

まだ序盤なので、物語がこの先どう転がっていくのかはよく分からないのですが、ここまで見た印象だけでいえば、暖かみのある色彩演出を始めとするロマンチックで美しい画面作り(たとえば、酔ったウノがそのたびタクシーを飛ばし、愛するダニが夫と暮らす家の前まで行ってせつなく家を見つめる四季折々の哀切なシーンなど、夢幻の趣すら感じました【第3話】)キュートなイ・ジョンソクをとても魅力的に見せるさまざまな仕掛け(あの恵まれた容姿に加え、人気作家で編集長、しかも大学教授までやっているという、コテコテ感満載のギャグのようなブランディング……その上、あの歳にしてあの広い豪邸でのひとり暮らしなど、まー、これでもかとばかりにジョンソクのステイタスの高さ、高嶺の花感をアピールします。にもかかわらず、心は一途に幼なじみを想っているっていうんですから、これはもう、女性のかたはたまらないでしょうね)など、視聴者(主に女性なのでしょう。そうなると私は、超少数派でしょうか)がうっとりと、そしてまったりとジョンソクの魅力に酔い痴れられるようなドラマになっている気がします(なんて……この後いきなり超能力に目覚めたり、誰かに復讐を始めたりしたらごめんなさい。笑)。

私としては『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』でソン・イェジンの弟スンホ役をやっていたウィ・ハジュンや、同じく『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』でイェジンが勤める会社のライバル的な同僚を演じていたチョン・ユジンが出演しているのも、ちょっと嬉しいですね。

特にウィ・ハジュン演じるブックデザイナーはイ・ナヨンとジョンソクの恋の物語に深く絡んできそうなので、これからどんな展開になっていくのか、今からとても楽しみです。

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この記事を書いた人

占術家、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
通信制私塾「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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