美仏と御朱印(8)圧巻の四面綴り!東京都青梅市・常保寺

世はお盆休みの真っ盛り。

私も少し時間が取れたため、以前からぜひ一度伺いたいと思っていたお寺に、お参り&御朱印巡りのプチトリップをしてきました。

そのお寺がこちら。

東京は青梅市にある常保寺。お寺のホームページは以下の通りです。

http://jyouhoji.jiin.com/

室町時代に創建されたという由緒のあるお寺ですが、私は檀家さんや近隣の方々を除く多くの人々と同様、こちらのお寺は「素晴らしい御朱印をいただけるお寺」として知りました。

歴史を感じさせる重厚な山門で一礼し、いよいよ境内へ。

こちらが本堂。ご本尊のお釈迦様、脇侍の日光菩薩様、月光菩薩様などが安置されています。

ですが、御朱印希望者は先に御朱印の依頼をしてから本堂へ、という注意書きがありましたため、まずはそちらに向かいます。

こちらが御朱印を受けつけている建物(本堂の並びにあります)。何やらチラチラと目に飛び込んでくる「あるもの」に惹かれてフラフラと近づいてみると……

おお……!

こちらで今現在いただける御朱印(の一部)が、玄関前にずらりと並んで飾られています。

さらに近づいてガン見。

建物内部でも同じような一覧が見られると分かり、いそいそと中に入った私。ああでもないこうでもないと悩んだ末、結局あれやこれやとお願いをしてしまいました。

そして「番号でお呼びしますので、本堂の方でお待ちください」と番号札を渡され、いよいよ本堂に失礼をします。

本堂は、どこもかしこも綺麗に整えられ、とてもすっきりとした清浄な空間でした。仏像好きの私の視線は、もちろん内陣の仏様たちに向かいます。

眩しい光に満ちた釈迦如来様に、日光菩薩様、月光菩薩様の両脇侍。どちらも江戸時代の作だそうです。

特に私が「おお……♪」とうっとりと見つめてしまったのは、日光菩薩様と月光菩薩様でした。

何とも品のある優美な佇まい。

「それ、ポイントね」

「そう。それな」

とでも言っているかのような、ピンと立てた繊細な指の造形もとってもキュートです。

写真を撮ってもいいということでしたので、しっかりとお参りをすませてから、仏さまがたにもお許しをいただき、私も何枚かお写真を頂戴しました。

堂内の障子には、降誕、成道、転法輪、涅槃といったお釈迦様の一生にまつわる各時代の有名なエピソードが描かれた絵が。私はついそちらにもじっくりと見入ってしまいます。

そんな風にして、仏さまとお話しさせていただいたり、気持ちのいい堂内の空気にまったりとしたりしている内に、ほどなく私の順番が来て、いよいよ係の方に呼ばれました。

本堂と御朱印処は内部からも行き来できるため、すぐさまそちらに向かいます。

そして――。

いただいたのが、これらの御朱印です。

四面綴りの金剛力士。5月にNHKスペシャルで放映された『運慶と快慶 新発見!幻の傑作』をつい思い出してしまう、大迫力&圧巻の御朱印です。

こちらの御朱印もすごいです。龍が鳴けば虎もまた吠える、というような禅語から来ているものだそうで、御朱印をお書きになる和尚様、とても絵心のあるかただと感嘆します。のたうつ墨の躍動感と迫力が半端ないです。

境内の一隅にある「白瀧不動尊」の御朱印です。珍しいスタンプと迫力ある筆字のコラボが嬉しいです。

なお、こちらのお寺では書き置き対応はせず、すべて御朱印帳に直書き、が基本だそうです。(詳しいことは、御朱印に対応できる日にちなどとともにお寺のホームページに記載されています)

本堂を出ると、境内におわす猫地蔵様にもお参り。猫のお地蔵様なんて珍しいですね。

帰りは秋川渓谷にまで足を伸ばし、日帰り温泉に浸かってさっぱりと気分爽快。圏央道を使い、再び埼玉へと戻ってきたこの日の結城でした。

ちなみに、こちらのお寺は「はさみ紙」(書き立ての御朱印が汚れないように御朱印帳に挟んでくれる紙)もとてもユニークでした。

●常保寺

〒198-0085 東京都青梅市滝ノ上町1316
電話: 御朱印についての問い合わせは遠慮してほしいとのことです
電車・・・・JR青梅線「青梅駅」 徒歩 5分
車・・・・圏央道「青梅」・「日の出」インター 15分

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この記事を書いた人

占術家、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
通信制私塾「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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