謎が謎を呼ぶ怒濤の展開!Netflixオリジナルシリーズ『アビス』鑑賞記①

※以下の文章には、このドラマに関するネタバレが頻出します。未見のかたはご注意ください。

『トッケビ』を見終わり、しばらく『トッケビ』ロス状態になっていた私。

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ようやく少しずつロスから立ち直り、「さて次は何を見ようかな…」となったところで、

「アビスが面白かったよ!」

と教えてくれたのは、韓国ドラマに造詣の深い大阪の友人でした。

彼女のその言葉に興味を持ち、さっそく視聴を始めたところ――、

たしかにどえらく面白い、スリル満点のサスペンスでした!

現在は夢中になってそのストーリーを追いかけ、6話まで見終わったところです。

Netflixオリジナルシリーズとして、動画配信サービスNetflixで独占配信中の『アビス』。

そのストーリーを超簡単に言うと、

死んだ人間を蘇らせる不思議な玉「アビス」によって、超絶ブサメンから超絶イケメンに生まれ変わった御曹司チャ・ミン(アン・ヒョソプ)。

それからしばらくして、表の顔は一流外科医だが実は残酷な殺人鬼であるオ・ヨンチョル(イ・ソンジェ好演!)に狙われた幼なじみの美人検事コ・セヨン(チャ・ミンを振り続けて20年!)も無残な死を遂げ、ミンの持つアビスによって、同じように、まったく別の容姿を持つ女性へと生まれ変わる(復活後のセヨンを演じるのはパク・ボヨン)。

そして二人は力を合わせ、血も凍る無慈悲な殺人鬼ヨンチョルに肉薄していくのだが、実はヨンチョルもアビスの力で別の容姿へと変わっていて――。

というようなお話。

「韓国TVドラマガイド(Vol.083)」なんかでは「ラブコメディ」的な紹介をされていますが(そしてたしかにそんな一面もなくはないのですが)、いやいや、このドラマ、基本的には、

かなりハラハラドキドキさせられる、見る人によってはけっこう怖さも感じるであろうハードな猟奇サスペンス

です。

私の場合はまだ6話までしか見ておらず、当然先の流れなどはまったく予備知識がないのですが、物語の進展はまさにジェットコースタームービー的で、次から次へと新たな展開があり、気合いを入れて見ていないと、あっという間に取り残されてしまいそうな情報の密度。

でもストーリーはたしかに抜群に面白く、残虐な殺人鬼オ・ヨンチョルに翻弄される主役の二人チャ・ミンとコ・セヨンの波瀾万丈の冒険から、本当に目が離せなくなります(ただし、「不思議な玉によって死んだ人間が再び生きかえる」というファンタジックな設定に乗ることができれば、ですが)。

びっくりしたのは、いくら生命復活の隠し球「アビス」があるからとはいえ、主役の一人チャ・ミン(身長187センチのイケメン俳優アン・ヒョソプが演じます。なかなか可愛い俳優さんで、幼なじみのコ・セヨンを大事に思い、彼女を守ろうとするナイト役をフレッシュに演じています)が、殺人鬼ヨンチョルに殺されてしまうという大胆な展開でした。

しかも「アビス」という不思議な玉にはいろいろとルールがあり、「本来の持ち主(=チャ・ミン)が死ぬと、その次に復活した死者(=これが殺人鬼ヨンチョルなのです!)の元に所持権が移る」というのもそのひとつ。

チャ・ミンが死んでしまったどころか、切り札の「アビス」までもが殺人鬼の手に渡ってしまい、一人残された徒手空拳のコ・セヨン(小柄でとてもキュートなパク・ボヨンも好演です! 物語の設定によれば、命が再生される前のコヨンは絶世の美女で、復活してからの彼女はどこにでもいそうな平凡な外見、ということらしいのですが、実際には死から復活した後のセヨンを演じるパク・ボヨンも相当な愛らしさなので、そこが悩ましいといえば悩ましいですかね。笑)がどうやってチャ・ミンの命を復活させるか、というのがここまでの大きな見所のひとつでした。

それにしても圧巻なのは、殺人鬼オ・ヨンチョルの血も涙もない残忍さですね。

私は魅力的な悪役に肩入れする傾向があり、大好きなドラマ『君の声が聞こえる』(イ・ジョンソク主演)ですさまじい悪役ぶりを見せてくれた殺人鬼ミン・ジュングク(チョン・ウンイン)にも痺れるものがあったのですが、このドラマの連続殺人鬼オ・ヨンチョルと比べると、そんなミン・ジュングクですら人間くさい、愛すべき殺人者に思えてしまうほどです。

殺人鬼ヨンチョルを演じているのは、韓国の実力派俳優イ・ソンジェ。朝鮮王朝第3代太宗王の血を引く子孫だそうです。

基本的に優しげな面差しで、目なんかとってもチャーミングなのですが、オ・ヨンチョルにスイッチが入り、バイオレンスモードになったときのすさまじい変貌ぶりは、まさに千両役者の趣きすら感じます。

ドラマも5話、6話と見続けてくると、劇中のキャラたちにとても親近感を覚えるようになり、その行く末が案じられるようになってきます。

このドラマも主役の二人を始め、事件を追い続ける刑事パク・ドンチョル(イ・シオン)、第6話で意外な生い立ちが露わになり、ますます謎めいた存在になってきた検事ソ・ジウク(クォン・スヒョン)など、とても魅力的なキャラたちがいるのですが、

私としては、一番の注目は、やはりオ・ヨンチョル!(笑)

これから中盤、終盤へと向け、どれほどのさらなる怖さで私を魅了し、主人公たちをとことん窮地に追いつめてくれるのか、ワクワクしながら先を追おうとしているところです。

その結果は――またこのブログでご報告したいと思います。

スリリングな猟奇サスペンスにして、コミカルでロマンチックなラブファンタジーでもある『アビス』は、動画配信サービスNetflixで絶賛配信中です。

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この記事を書いた人

占術家、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
通信制私塾「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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