犀川白鳥湖

埼玉を抜け出し、一路、信州へ。

高速道路(圏央道)から見える富士山がきれいでした。

安曇野市は、勇壮で美しいアルプスの山並みや水田風景など、信州でも屈指の風光明媚な地。

松本生まれの私にとっては原風景の一部ともいえるふるさと(そして、特別な場所)ですが、犀川白鳥湖はそんな安曇野の、犀川という川のほとりにあります。安曇野インターチェンジからも、目と鼻の先です。

白鳥(コハクチョウ)が飛来し始めるのは、毎年10月中旬頃から。越冬をした白鳥たちは、3月の末頃までには北方に帰るそうで、もっとも多くの白鳥が見られるのは1月、つまり今が旬です。

飛来する数はその年によって違うそうですが、だいたい500羽から1300羽ぐらいの白鳥がやってくるようです。

私が訪れた時は、思っていたほどの白鳥は確認できませんでした。

でも、毎日暮らしている埼玉的環境ではお目にかかれない美しい白鳥と鴨たちの眺めに、「ああ、帰ってきたんだな……」という思いが強まります。

水面から空へと舞い上がり、上へ、上へと抜けるような青の中を上っていく白鳥たちの飛翔姿の美しいこと、美しいこと。

頭の中にたいせつな、いろいろなひとの面影が思い出されます。

それでも、やはり白鳥は美しい。毎年のようにくり返される自然の営みです。

白鳥を見ていると、今自分が立っている場所について、考えさせられます。

私の2020年は、そんな風にしてゆっくりと動き始めています。

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この記事を書いた人

占術家、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
通信制私塾「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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