九星気学が示す2020年という年。そして…

九星気学は、その年におけるその人の基本的な運勢をあぶりだせるだけでなく(もちろんその人が持って生まれた宿命や、人生において達成すべき使命などもわかります)、世情と言いますか、世界的規模での動向なども俯瞰することができます。

 

世界は、あっという間に変わってしまいました。

 

あまりにも混沌としてしまい、いったいこの先どうなっていくのか、誰にとっても五里霧中のような、先の見えない状況になってしまっています。

 

そこで今日は、気学がさししめす「2020年」というものについて、ちょっと見てみたいと考えました。

 

興味のあるかただけ、お読みいただければ幸いです。

 

●今年の年盤

六白金星 二黒土星 四緑木星

五黄土星 七赤金星 九紫火星

一白水星 三碧木星 八白土星

 

これが今年の星の配置です。

 

七赤金星が中宮に回ってきている一年で、よくも悪くも七赤金星の象意が、中心的な大気として世界を覆っている年です。

 

七赤金星は、個人を見る場合は「恋愛運」であるとか「金運」とかを意味する星ですが、世界の動き、として見た場合はやはり「経済」を意味すると考えてよいと思います。

 

すると今年は、いい意味でも悪い意味でも「経済」というキーワードがクローズアップされる年になるわけですが、それがプラスの象意として出るか、マイナス要素を色濃く含んだ象意として出るかは、他の星の配置がどうなっているかを見なければなりません。

 

そうなると、ポイントになるのはやはり「凶神」3種――五黄殺、暗剣殺、歳破です。

 

そして今年の凶神は、

 

六白金星 二黒土星 四緑木星

五黄土星 七赤金星 九紫火星

一白水星 三碧木星 八白土星

 

九紫火星(離宮)に二黒土星が被同会する形で「歳破」が、三碧木星(震宮)に五黄土星が被同会する形で「五黄殺」が、そして七赤金星の本来の定位置である兌宮に九紫火星が被同会する形で「暗剣殺」が、それぞれ発生しています。

 

そして、この年盤を「世界」として見た場合、方角としてはこうなります。

 

         

   六白金星 二黒土星 四緑木星

  五黄土星 七赤金星 九紫火星  西

   一白水星 三碧木星 八白土星

         

 

つまり、東(アジア、東洋諸国)に五黄土星の五黄殺が発生しており、一方の西(西欧諸国)には、九紫火星暗剣殺が発生東も西も、世界規模でなにかの災厄に見舞われる可能性あり、ということになります。

 

五黄土星が意味するものは「天変地異」。また不気味なことに「疫病」「ウイルス」「毒物」という象意も持っています。そして五黄土星のマイナス的な影響を受ける三碧木星には「スピード」という象意があり、そうしますと「ウィルスなどの毒物が媒介する天変地異が、ものすごいスピードで爆発的に東に広がっていく」と読むことができます。

 

また、五黄土星には「崩壊」という意味もあります。これは、これまで維持されてきた各国の体制が崩壊の危機にさらされる危険を意味する、ともとれます。

 

ピンポイント的に見れば、現在北朝鮮で発生しているのではないかと懸念される「金王朝の崩壊」を暗示している可能性もありますし、日本で言うなら長いことつづいた「安倍一強体制の崩壊」、あるいは「自民・公明連立覇権の崩壊」です。

 

もちろん「中国の崩壊」ととることもできます。

 

いずれにしても、東のほうに「崩壊」とかかわるなにか不測の事態が発生しやすい運気、ということです。

 

でも、これら東の国々のことを、西の国々は対岸の火事と見てはいられません。西には西で「九紫火星暗剣殺」という恐ろしい凶神が降りそそいでいるからですし、年盤に示されていることは、全世界規模で広がっていきます。

 

九紫火星の象意といえば、「分断」「分離」「火の車」「流行」。また「医療」や「治療」という象意もあり、暗剣殺になっているということは、これらの象意がすさまじいマイナスの意味を持って世界に降りそそぐことを暗示しています。

 

そして、そんな九紫火星暗剣殺が襲いかかっているのは「経済」の星である七赤金星(兌宮)七赤金星が意味するレストラン、飲食業、演劇・芸能界、生産者、消費者などの「経済」がうまく回らなくなることが示されており、また九紫火星が意味する病院医療機関、学校教育機関、デパートなども同じように災厄に苦しみがちな運気になることが書かれています。

 

つまり今年、中宮に回ってきた経済の星=七赤金星は、本来の定位置に九紫火星暗剣殺が回ってきていることで、思うようには輝きをはなてない重苦しい運気に支配されていると言うことです(ちなみに、歳破のついている二黒土星にも「景気低迷」という象意があります。「高齢者」が禍にあいやすい運気という意味もあり、もっと言うなら「失業者大量発生」「食糧難発生」という暗示もあります)。

 

しかも、来年2021年の年盤を見てみると、この世界的な経済停滞は、やはり長引く懸念があります。来年も経済の星・七赤金星は、やはり暗剣殺という凶神の支配をもろに受けることになるからです。(来年の世界情勢については、また機会をあらためて書きたいと思います)

 

というようなわけで、今年は世界中がコロナウィルスに振り回されてしまう年となりました。

 

でも、心配なのはじつはそれだけではありません。

 

今年歳破がついている二黒土星は「母なる大地」という象意も持っています。そこに破れがあると言うことは、やはり今年も大地に関するトラブル(台風などによる水害でしょうか。それとも地震でしょうか)も、侮ってはいけない危険さで発生しがちな状態であることは、忘れてはならないと思います。

 

それと、気になるのは「戦争」という象意。

 

東の五黄土星にも西の九紫火星にも、同じように「戦争」という象意があり、東と西が一触即発の状態になりやすいとも、年盤的には見てとれるのです。(もちろん現在の状況をさしてのコロナ「戦争」という可能性もあります)

 

もちろんこれらは、すべて可能性の話です。

 

見る人によっては、また別の象意にもとづく見立てもできますし、占い師によっても出てくる言葉は違うでしょう。

 

私がお話ししたのは、現時点での世界の状況を加味しての、2020年という年のひとつの見立てです。コロナが早めに収束し、新たな自然災害の発生や戦争などといったダークな象意への心配は杞憂に終わり、一日でも早く世界に平和が戻ればいいと願っているのは当然の話です。

 

でも、九星気学はこんな未来も不気味に示しています、みなさん、くれぐれも気をつけましょう、ということだけはお伝えしたくて、ブログをアップしました。

 

私は、今年を代表するキーワードは「分断」だと思っていました。

 

でも今は、これが「戦争」などといったとんでもないものにとって変わらないよう祈りつつ、世界の動向を注視し「コロナだけの話ではないかも知れない」という可能性もちょっぴり頭の隅に置きながら、今自分たちにできること、しなくてはならないことを、淡々と、黙々と、愚直に、協力しあってやっていくしかないのではないかと思っています。

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この記事を書いた人

占術家、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
通信制私塾「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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