84年に一度の僥倖!善光寺如来様、薬師如来様、同時御開帳!(埼玉県東松山市・正法寺)

埼玉県東松山市の古刹、巌殿山正法寺は「岩殿観音」の名で有名。言わずと知れた、板東三十三観音霊場の一寺でもあります。

じつはこのお寺では、現在とても貴重な御開帳が行われています。

仁王門。境内へと続く長い階段に、いやでも期待をあおられます。

時はまさに新緑の季節。

とにかく緑がきれいでした。

こんな気持ちのいい日は、一年にそう何度もないのではないかと思える好天です。

階段を上って境内へ。

平日の午前中のせいでしょう、気持ちのいい参拝日和、しかも超貴重な御開帳開催中ではあるものの、お詣りに来ている人はちらほらという感じ。

でもその分、私はいつものように自分のペースでのんびりと過ごせてうれしい限りです。

こちらが観音堂。

千手観音様の前立ち本尊をしっかりと拝むことができます(ありがたや)。私もしっかりと手を合わせ、観音様にご挨拶とお礼をしました(南無観世音菩薩)。

そして観音堂の横には、怪樹好きなら思わず足を止めるとんでもない巨大樹。

あなうれし。

東松山市指定文化財にも指定されているという、それはまあばかでかい大銀杏。推定樹齢は700年とか。その大きさというか胴回りは埼玉県内でも最大級とかで、周囲は11メートルほどあるらしいです。

それはまあ圧巻の「おでかさ」で怪樹好きは自分が何をしに来たのかも忘れ、しばし怪樹様のまわりをウロウロウロウロ。

死ぬほど写真を撮りまくりましたが、一緒に誰かが写っていればどれだけ大きいか分かりやすいと思うのですが、多分私がおぼえた感激は、私の写真の腕では伝わらず悔しい限りです。

そしてようやく、何をしに来たのか思いだした私。笑

本日の参拝のメインイベントとも言える薬師堂へ。

こちらが薬師堂。

このお堂にはお薬師さまと、善光寺から勧請されたという善光寺式阿弥陀三尊様、十二神将様が祀られているのですが、なんと現在は寅年御開帳の薬師如来様と、善光寺御開帳の年ということで善光寺如来様が一緒に御開帳となっているのです。

岩殿観音正法寺|公式ホームページ
【御開帳】善光寺如来御開帳 6月29日まで | 岩殿観音正法寺|公式ホームページ 令和4年4月3日より6月29日まで、善光寺如来が御開帳となります。当山で「善光寺如来」と呼ばれるこの仏さまは、信州善光寺より分身安置された一光三尊阿弥陀如来です。...

なんでも二尊が同時に御開帳となるのは、84年に一度のタイミングだそうでまさに一生に一度のご縁。如来様たちの御手からは「五色の善綱」が伸びており、その綱にそっと触れてお詣りをすれば、大きなご利益がいただけるとのことで、私も感謝と祈りを捧げてきました。

ちなみにこのお寺は石崖に囲まれており、石崖にはたくさんの石仏があります。

お色の残った十一面観音様も。(*^_^*)

これらの石仏を拝めば、百観音(板東、西国、秩父)と、四国八十八ヶ所を参拝したのと同じ御利益が得られるそうですよ。

私はかわいい(などと言っては失礼かも知れませんが)仏様たちのお姿にしばし癒やされながら、すんだ青空と初夏のような日差しのもと、しばしこの世から解き放たれたかのような開放的な気持ちで、仏様がたの「氣」をたっぷりと浴びさせてもらいました。

さあ失礼するかと階段の前に立てば、長い階段に山門、どこまでも続く参道。

こちらにご挨拶に訪れたのは今日が初めてではありません。私はいつも境内からこの風景を見るたびに、何とも心安らぐ幸せな気持ちになります。

あ、そうだ。

ここでちょっとだけ動画も撮ったのでした。

よかったら見て(聴いて)みてください。私が感じた多幸感がほんのちょっとだけでもお分かりいただけるかも知れません。(注意:音が出ます。ご注意ください)

ご存じないかたには、東京のベッドタウン的都市のような無味乾燥なイメージで語られてしまうわが埼玉県ですが、じつは埼玉は多面体。

みなさんのご存じない、さまざまな魅力にあふれています。

もちろん「怪」にもですが……………………ん?

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この記事を書いた人

占術家、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
通信制私塾「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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