Uさんと1994年に現れる男性との交際は、困難が予想されてもおかしくないものであることを、前回、紫微斗数欽天四化のロジックを通じて炙りだしてみた。

詳しくは前回記事「【欽天四化の実験】Uさんについて③1994年・Hさんとの出逢い」をご覧いただきたい。
この年に発生する異性関係は「桃花(色ごと)」の可能性大。結婚まで見すえた真剣な交際を考えての恋の始まりなのであれば、いろいろと前途多難な未来が予想されると、私は書いた。
ではなぜ前途多難になりやすいのか?
それを特定するための占技として、欽天四化には「自化平衡理」という手法がある。
個人的には、間違いなく欽天四化における白眉のひとつだと思う「自化平衡理」。その理論に基づいて、この恋が前途多難になりやすい理由を紐解いてみる。

問題発生の年である1994年から「自化平衡理」のロジックに従い、隠象(前途多難になりやすい理由)を求めて交易四化Bを飛ばすと、交易四化Bは父母宮に入る。

見ての通り、交易四化Bが飛びこんだ先は「父母宮」。
武曲Dなので「理由は母親」とも読める。
だが実際問題、矢面に立ってこの恋に立ちはだかったのは、対外的には「父親」であった(U家内部で当時何があったのか、部外者の私にはもちろん分からない。しかし少なくとも欽天四化的には、ポイントは「母親」とも読める。ただ、少し視野を広げて「原因は親」ととることももちろん可能)。
あるいは…うがった見方をするならば、この年発生した恋、Uさんの恋の相手である「左輔C」の「裏(隠)の目的」は「(Uさんの)親」とも読めるのではないだろうか。
そして、交易四化Bが飛びこんだ先には生年D(武曲D)がある。
「自化平衡理」の論理に従えば、この生年Dから「さらなる原因」の探求が可能。
この年発生したUさんの恋は前途多難が予想され、その理由は「親」。
では「親」は(あるいは「左輔C」は)この恋の先に何を見ているのか。
さらなる隠象を探る。