2021年、Mさんは欽天四化の暗示の通りに家を出た。
ある種、強硬にも思える状態で。
その裏には何があったのか。
「自化平衡理」を使って隠象(裏の理由)を探る。
2021年の天干「辛」から交易四化Dを飛ばすと、命宮(大限夫妻宮)に入る。

大限夫妻宮――。
「夫妻」というKさんと造りだす堅固な城になんとしたって逃げこむためにと、読めないことはない。
だが、交易四化Dが飛び込んだ命宮には、生年Dもある。
セオリーに従い、ここからさらなる理由を求めて、もう一度交易四化Dを飛ばす。
すると――。

今度は疾厄宮にして大限奴僕宮へとDは飛び込む。
父疾線で見れば、対宮にあるのは父母宮にして大限兄弟宮。

強硬にも思える状態でMさんが家を飛び出した裏には、(不敬ではあるが申しあげるなら)父母との軋轢があったとも読める。
そして、さらにうがった見方をするならば、大限兄弟宮も重なっていることを考えるなら、「理由は母親」とも読めるのである(「兄弟宮」は「母親」を見る宮でもある)。