仏教– category –
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マイ仏教美術⑤
幼かったころ、私は家の男性陣の中でもっとも手先が不器用だった。 男性陣には私のほかに父と弟がいた。 父は特別専門的な教育を受けたわけでもないのに、部屋(人が住む部屋)やバスルームまでひとりでこしらえてしまうという、あり得ない人物だった(算... -
マイ仏教美術④
そんな私だからこそ、「出逢い」や「出合い」はどんな形で訪れるか分からないと、心から思う。 「御朱印集めはスタンプラリーじゃない」 そうした批判的な意見を耳にするし、その意見が間違っているとも思わないが、別にスタンプラリーだっていいじゃない... -
マイ仏教美術③
どうしてだろうなと、ずっと私は不思議だった。 たくさんの、貴重な古仏が一堂に会する胸躍る空間のはず。 それなのに、博物館で出合う仏像たちには、 お寺を訪ね、お坊様などのご好意で拝観させていただく仏像のような、そこから発せられる「圧」(どう言... -
マイ仏教美術②
前回の続き。 https://www.takehiko-yuuki.com/2025/06/29/%e3%83%9e%e3%82%a4%e4%bb%8f%e6%95%99%e7%be%8e%e8%a1%93%e2%91%a0/ やがて私は関西圏だけでなく、みちのくや中部の方々にまで守備範囲を広げ、今度は東日本各地で、魅力溢れる古仏たちと出合う... -
マイ仏教美術①
もう10年以上も前になる。 ある時いきなり仏像にめざめた。 自分は何をしているのだろうと不思議だった。 だって、そんな人間ではなかったから。 家族の生活は私の双肩にかかっており、お金になることにしか興味がなかった。 死に物狂いで働いた。 そんな... -
八大龍王様とのご縁
縁とは不思議なものだと、しみじみ思う。 昨年、あるお坊様とのご縁から八大龍王様のお札を頂戴する機会に恵まれた。 我が家の祭壇におわす他のご神仏とともに、一年間、毎日欠かさず真言を唱え、手を合わせた。 一年経ち、お札をお焚き上げしてからも、私... -
我がシンクレティズム「占仏習合思想」
シンクレティズム(syncretism)とはなんぞや。 シンクレティズムとは、本来異なる宗教や思想、文化や学問などがひとつに溶け合い、新しいなにかとして融合することをさす。 日本語では「習合(しゅうごう)」とも訳される。 なるほど。 日本の「神仏習合...
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