著作紹介

埼玉怪談

出版社:竹書房
初版発売:2022年11月30日
定価:文庫版748円

 

さいたま市在住。
「占い師」と「怪談蒐集家」
二つの顔を持つ著者が地元の怪を徹底取材!

【さいたま市大宮区】
大宮公園周辺に潜む鬼婆
【秩父市】
手に呪いの痣を受ける廃集落
【羽生市】
水で死ぬ一族と人柱伝説の因果
【上尾市】
連鎖する首吊りの木
【戸田市】
餓鬼の群れが押し寄せる家
【朝霞市】
駐屯地に出る首無し武者
……ほか

首都のベッドタウンとして栄える東南部から、豊かな自然を誇る西部、
農業の盛んな北部まで様々な顔を持つ埼玉県のご当地怪談集。

・廃集落を訪れてから手のひらに浮かび始めた不気味な痣。同時に次々と不幸が…「岳集落」(秩父市)
・埼玉県足立ヶ原の鬼婆伝説。大宮公園近くに現れる着物姿の女の恐怖…「黒塚の鬼婆」(さいたま市)
・人柱伝説が残る地に栄える資産家一族。だが、本家以外の親族は水絡みで死ぬ者が絶えず…「人柱」(羽生市)、
・道端で紙袋を被って蹲る男。袋が透けて中に見えたのは…「顔振峠」(飯能市と越生町)他、全21話収録!


忌神怪談 占い師の怖い話

出版社:竹書房
初版発売:2022年4月30日
定価:文庫版748円

 

昔、義勇兵だったという夫。
〈波乱〉の宿命を命式に持つ彼の妻を襲う
リアルな戦場の夢と生霊の正体は…
――「シリアの狼」より

霊感の有無から怪の予兆まで見える脅威の占術、算命学。
怪奇現象の因果を算命学が紐解く、異色の実話怪談集!

生年月日から導く命式で霊感の有無まで分かるという占術、算命学。
その占者が遭遇した偶然とは思えない戦慄現象、宿命の怪を綴った異色の実話怪談集!
●子を授かりたい一心で土地の無縁仏に縋った女性が体験した恐怖。
生まれた娘と自身の命式にはある絆が…「二階の窓」
●昭和20年、枕崎台風で土砂災害に見舞われた女性。
彼女のその日の運勢には恐ろしい暗示が…「忌神の降る夜」
●怨霊に祟られた一族。次々と禍に見舞われる分家、
対する本家が無傷な理由とは…「呪われた一族」
●家をつぶすことが自分の使命だと語る女性。
異常干支だらけの家系の根深い因果とは…「白い着物」
他、全25話収録!


黄泉つなぎ百物語

出版社:竹書房
初版発売:2021年7月29日
定価:1650円

 

実話怪談の名手49名が恐怖の頂を求めて紡ぐ怪の数珠。
各々が持ち寄った「最恐話」でとこしえの闇を織る実話百物語!

ぱっと開けば、そこは奈落。
一分で読める空恐ろしい話、不思議な話が九十九話。
明けない夜はどこまでも深い闇に落ちていく……

●収録話
・第1夜「山にて」黒木あるじ
ひとり分け入った山中。夜、焚き火をしていると炎の中に知らない男の顔が…
・第3夜「暗がりに浮かぶ」夜馬裕
母屋から離れた便所に浮かぶ男女の首。祖父母は死んだお前の両親だと言うが…
・第84夜「十分間」営業のK
一族の中でただ一人霊感のなかった男は、購入した中古住宅で初めて恐怖を知る…
・第96話「闇夜に跳ねる」郷内心瞳
深夜、農免道路から臨む田んぼの中でぼんぼん飛び跳ね続ける発光物体の正体は…
・第99話「朝がくる」平山夢明
寂れた山小屋で霊の調査をしていた若者たちを襲った戦慄の恐怖とは…

…ほか全99話収録。幽木は短編「紫にまぎれる」で参戦!


怪談天中殺 占い師の怖い話

出版社:竹書房
初版発売:2021年4月28日
定価:文庫版748円

 

生年月日から導き出す命式や人体図で個人の本質や宿命を占う算命学。

命式を見れば霊感の有無さえ分かるという占術は、その人が遭遇する心霊的な事象、怪奇事件まで暗示していることがある。
本書はそんな〈宿命の怪〉を目撃した占い師が綴る戦慄の実話怪奇録である――

・大運年運月運と3つの天中殺が重なる時期に引っ越した部屋で起きた怪現象…「寺の多い町」
・恵まれた財運と裏腹に精神的安定を得にくい宿命の女性。呪いに手を出した彼女の末路とは…「墓殺格の女」
・母の愛を奪い合う争母の命式を持って生まれた双子の姉妹。早世した姉の魂が妹の娘に憑依し…「争母」
……他、神秘の恐怖譚23話収録!

算命学怪談 占い師の怖い話

出版社:竹書房
初版発売:2020年8月28日
定価:文庫版715円

妹に恋人を奪われ自殺した姉と同じ名前の人物が不幸を齎す。命式を見ると…「静子」、全柱異常干支という特異な命式を持つ少女が見る霊の正体とは…「茜ちゃん」、自分は長く生きられないと思う――算命学の奥義である寿命計算を依頼してきた若き女性。彼女の義父と義兄の連続首吊り死と赤い花の関係とは…「彼岸花」他、驚異の27話!

結城武彦/幽木武彦
占術家、怪異蒐集家
算命学、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。