引き続き、Nさんについて欽天四化を用いて実験的に考察する。
2025年の流年命宮は、本財帛宮にして大限官禄宮。

流年命宮には何もないため、対宮を見る。すると、またしても自化D(トラブル)が発生している。

奇妙なことに2023年から3年間、いずれの年も自化Dが関係している。
自化Dはもはや言うまでもなく生年Dの「武曲」。つまり、2023年以降ずっとNさんの人生について回ることになる女性である。
そんな武曲Dを擁するのは福徳宮。
福徳宮Dは、ちょっと危険。
ここにDがあるということは、Nさんはどんなに栄華を極めていたただ中でも、基本的にかなり繊細、神経質でネガティブ思考の傾向が強かった可能性がある。
しかも、Nさんの来因宮は奴僕宮(交友宮)。

失礼な言い方になってしまうが、「桃花(色ごと)」とは宿命的に縁が強い。
別の言い方をするならば、とにかくモテる。
華やかな仮面の裏側でネガティブな思いを人知れず抱き続けていたかもしれないNさんが、ある意味「宿命」とも言える「桃花」に救いを求めたのは無理からぬこと、という見方はできるかもしれない(Nさんを擁護し、被害者の女性を貶める意図はありません。占術家として、自分が信じる占術が冷徹に示唆しているものを、正確に読み取ろうとしているだけです)。
そして2025年は、因縁の武曲Dが文昌自化Dとともに(宮として考えるとD-Dになっている)「冲流年命宮」としてNさんに襲いかかってくる。

その上、この年は本財帛宮、大限官禄宮でもあるので、財や仕事にも大打撃となる暗示。
大難を小難に変えられれば由とすべき年。