【欽天四化の実験】Mさんについて③田宅宮の意味するもの

それにしても、やはりMさんの命盤において、田宅宮が暗示するものはじつに「意味深長」に感じられる。

Mさんがご実家を飛び出すことになった2021年の田宅宮は、同時にこの10年(2013年~2022年)、大限父母宮でもあったことも含めて。

不敬な言及になってしまうけれど、あくまでも「欽天四化ではこう出る」ということでお許し願いたいが、田宅宮の巨門(女性星)がA-Aになっている。

同象自化。

欽天四化をご存じのかたならとっくにお分かりの通り、こういう場であまりはっきり言えないことだらけになるのが、この「仏学」とも言われる占術なのだが、それを前提にMさんのご両親の関係を類推するならば、失礼ながらかなり不穏(ただしAなので「絶対」とは言えない)。

田宅宮は「父母宮の福徳宮」でもあり、「両親の福分」を見ることもできる宮だが、その見方で……いや、やはりこれ以上の言及は差し控える。

いずれにしてもMさんは「自分は何のためにこの世に生まれてきたのだろう」と哲学的に思索しやすい、内省的な宿命にお生まれのかた。

母親(や兄弟姉妹、友人知人)などには「あまり頼ることができない」と読める、やや孤独さを感じさせる星の配置にもなっている。

本当にいろいろとあったのに違いないと拝察する。

国民の一人として、そんなMさんとKさんとの「自分たちで作る幸せ」を、僭越ながら心からお祈りしたい。

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この記事を書いた人

占術家、算命学ナビゲーター、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
オンラインスクール「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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