それにしても、やはりMさんの命盤において、田宅宮が暗示するものはじつに「意味深長」に感じられる。
Mさんがご実家を飛び出すことになった2021年の田宅宮は、同時にこの10年(2013年~2022年)、大限父母宮でもあったことも含めて。
不敬な言及になってしまうけれど、あくまでも「欽天四化ではこう出る」ということでお許し願いたいが、田宅宮の巨門(女性星)がA-Aになっている。

同象自化。
欽天四化をご存じのかたならとっくにお分かりの通り、こういう場であまりはっきり言えないことだらけになるのが、この「仏学」とも言われる占術なのだが、それを前提にMさんのご両親の関係を類推するならば、失礼ながらかなり不穏(ただしAなので「絶対」とは言えない)。
田宅宮は「父母宮の福徳宮」でもあり、「両親の福分」を見ることもできる宮だが、その見方で……いや、やはりこれ以上の言及は差し控える。
いずれにしてもMさんは「自分は何のためにこの世に生まれてきたのだろう」と哲学的に思索しやすい、内省的な宿命にお生まれのかた。
母親(や兄弟姉妹、友人知人)などには「あまり頼ることができない」と読める、やや孤独さを感じさせる星の配置にもなっている。
本当にいろいろとあったのに違いないと拝察する。
国民の一人として、そんなMさんとKさんとの「自分たちで作る幸せ」を、僭越ながら心からお祈りしたい。