つづいて、ご結婚の翌年。
2022年における、お相手・Kさんの運勢を欽天四化を用いて実験的に考察する。
流年命宮となる2022年は、官禄宮にして大限福徳宮。

仕事的なことがテーマになると見ることもできる一年で、離心力自化Bが発生している。
離心力自化B――。
「波乱の多い一年」と見ることもできるだろうし、「拡大・発展の年」と見ることもできる。
しかも「Bは誰か」と言えば、太陽に生年Bがついているので、男性。

この10年で考えるなら大限田宅宮に入っている太陽Bなので、ご主人のKさんと見ていいだろう。

そんな、Kさんを示すBが離心力自化として飛びだしている。
これ単体で見れば、「圧力」「プレッシャー」などの象意も考えられる。
この年の2月に行われた、お二人の未来にとっては必要不可欠になる、とある試験に、Kさんは残念ながら失敗している(二度目の失敗)。
だが、結果的に三度目の正直とばかりに、この年の7月に行われた試験では見事合格を果たしている。
そして、欽天四化的な見立てで言うなら、それは「むべなるかな」だ。
なぜか。
隣の大限田宅宮(奴僕宮=交友宮)からも自化Bが出ているため、串聯(チャンレン)と呼ばれる状態を発生させ、ひとつに結びついている。

しかもこの10年で見るならば、かたや大限田宅宮で、かたや大限福徳宮。
どちらも「我宮」で「自分のもの」なので、この年(2022年)のMさんの夫(Kさん)の「拡大・発展」のための挑戦は、Mさんの祖蔭(先祖から頂戴する福徳)のおかげもあり、お二人の家(田宅)に吉報がもたらされる、と読むことのできる状態になっている。
そうした「Mさんの祖蔭」に守られた幸福な状態は、翌年2023年も続く。

この年から新しい大限(新しい10年)となり、大限宮の位置がひとつずれる。
そのため、今度は本官禄宮と大限福徳宮で見て「どちらも我宮」と判断しているが、見ようによっては、Mさんの祖蔭(ご先祖様の思し召し)もあり、お二人の生活の基盤となる「仕事(官禄)」に「福」がもたらされる、と読める。
事実この年、夫のKさんは無事に就職を果たし、堅実なキャリアをスタートさせている。