映画『国宝』のこと①

上映時間が3時間近くあると聞き、はっきり言ってかなりひるんだ。

映画『国宝』。

身体に悪い。

膀胱に悪い。

だが、ご贔屓の横浜流星君が出るとあっては、やむを得ない。

妄想の中で、テレビドラマ『あんぱん』の国防婦人会リーダー餅田民江が「悪いようにはせんき」とポンと私の肩を叩いた。

きっと一度ぐらいは戦線離脱することになるねだの、

途中で飽きたらどうしようだのと、

一緒に行った相方や義母と笑いながら席に着いた。

だが結果的に私たちは誰もご不浄に立つことなく、生あくびをかみ殺す時間に苛まれることもなく、感激しながら映画館をあとにした。

あっという間の180分近く。

三時間ずっと集中し続けたため、映画館から出るとドッと疲れに襲われた。

身体は疲労の極みにあるのに(すみません、なにしろじじいなので)、脳味噌がずっと沸騰して泡を吹いているような感覚。

それぐらい、夢中になって物語を追った。

豪華絢爛にして、どこかせつない映像美に酔いしれた。

流星君見たさで出かけたはずなのに、気がつけば主演の吉沢亮のことばかり考えていた(いや、流星君も、もちろんすばらしかったです)。

て言うか吉沢亮。

ちょっとすごすぎないか、あの演技。

(タイトル画像 ©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025 映画「国宝」製作委員会) 

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この記事を書いた人

占術家、算命学ナビゲーター、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
オンラインスクール「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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