田久保真紀さんのこと③宿命の特徴(3)

私が私塾として開講している「幽木算命塾」では、時間をかけて全60干支の一つ一つを解説している。

自分自身である日干支を、干支位相法を使ってどう見るかという勉強だ。

日干支――

田久保さんなら「甲寅」である。

   丁  己
   丑  酉
 ——————–
 戊  癸
 丙  辛
 甲  己  辛

「甲寅」は、言うなれば「春の強靭な大樹」。

わかりやすくビジュアル化すると、こんな感じの日干支だ(「幽木算命塾」のテキストより転載)。

とても力強い。

なにしろ、十二大従星に直せば「天禄星」(11点)である。

エネルギーはとても強い日干支だ。

だが

すべての日干支に言えることだが、日干支単体で「この人はこういう人である」と占断することはできない。

なぜか。

年干支、月干支まで見なければ、本当のところは分からないからだ。

そして、日干支「甲寅(春の強靭な大樹)」の人に何より必要なのは、放っておけばどんどん繁茂してしまう枝葉をすっきりと剪定し、「枝払い」をする作業。

そのままにしておくと、生え繁る枝葉はとんでもないことになり、樹木そのものに悪影響を与えてしまう。

バッサバッサと剪定しなければならない、

そして、剪定するには斧――五行で言うなら「庚(金性陽干)」が必要だ。

ところが、ご覧の通り田久保さんの命式に「庚」はない。

 甲  丁  己
 寅  丑  酉
 ——————–
 戊  癸
 丙  辛
 甲  己  辛

つまり、自分を伸びやかに成長させるには欠かせない「斧」がない。

なのでしかたなく、金性陰干の「辛」に頼るしかない。

 甲  丁  己
 寅  丑  酉
 ——————–
 戊  癸
 丙  辛
 甲  己  

だが「辛」は、「庚」が斧なら宝石、ダイヤモンド、観賞用の刀などにたとえられる、美しくはあるものの斧のような実用性とは一線を画すデリケートな十干だ。

しかたなく頼るしかないけれど、やはり斧とは違う。

使いこなすには知恵がいる。

「庚(斧)」は星に直すと「車騎星」。

「世のため人のために働きなさい」と天から言われているような星で、しかも陽の攻撃本能なので、単独で、力強くガンガンとやっていける。

しかし、田久保さんにはそれがない。

持っている「辛(観賞用の刀)」は「牽牛星」。

集団の中でこそ光る星。

仲間を御してうまく立ち回り、世のため人のために働く使命を果たしていくしかない。

仲間をしっかりと御せるかどうか――田久保さんがいい方向に向かうための、ひとつの大きなポイントである。

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この記事を書いた人

占術家、算命学ナビゲーター、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
オンラインスクール「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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