1994年の交際開始以来、5年に及んだHさんとの関係は、1999年、破局を迎える。

青丸で囲んで部分が、1999年。
本官禄宮にして大限遷移宮。
遷移宮は異性や配偶者(恋のパートナー)を見ることができる宮であるし、対宮は夫妻宮。結婚問題がなんらかの形で絡んでもおかしくない一年。
そんなこの年、自化Bが発生している。
BはBを見る。
つまりこのBは紫微なので、Uさん。
UさんがHさんと同棲をしていた家から飛び出し、外の世界にいくと(遷移宮は「移動」)、この自化Bを読むことができるのではないだろうか。
ではどうして紫微B=Uさんは二人で暮らす家から出ていくのか。
「自化平衡理」を使って隠象を探る。
官禄宮にあるのは自化Bなので、隠象として交易四化Cを飛ばす(BC同組)。
すると交易四化Cは本福徳宮に飛び込む。

福徳宮。
幸せ。
Uさんは「この結婚は自分にとって本当に幸せなものなのだろうか」と考えたのかもしれない。
あるいは、またうがった見方をするならば、本福徳宮の対宮は財帛宮。

次々と襲いかかる「お金の問題」が、やはりUさんを苦しめたか。
いずれにしてもどうしてだか、この恋にはずっと「財の問題」がついて回る。
こうしてUさんとHさんの恋は、終わりを迎える。
だがUさんにはそこまでの痛手にはならないことを、Uさんの命盤は示している。
どういうことか。
破局から2年後、「新しい恋の相手が現れる」と命盤に書かれているのだ。
ここである。

2001年、Uさんの命盤には生年四化Aのついた天梁が現れている。
これは、Uさんの命盤では(大限財帛宮になっている10年なので)「配偶者」「パートナー」と読める。
そして実際にこの年Uさんは、元飲食店勤務の男性と結婚をしている。
算命学も相当に不気味な占術だが、欽天四化も、かなり不気味。