引き続き、著名人の事例をもとに、欽天四化紫微斗数鑑定の「実験」を続ける。
あくまでも「実験」なので、ご容赦願いたい。
とはいえ、これまでNさん、Uさん、Mさんと見てきたが、高等数学並みの難解さとは言われるものの(たしかに事実だと思う)、欽天四化が暗示するその人の時々の運勢には、ちょっと薄気味悪いものが少なからずある。
これはどういうことなのか。
そんな不気味な実例の数々を、今回からは、1990年代に「HRブーム」を巻き起こし、近年はある有名シェフとの不倫騒動や交通事故、突然の病名公開などで話題になった女優のHさんにご登場願って紐解いていきたい。
まずは2023年。
Hさんは有名シェフTさんとの不倫疑惑を文春砲にすっぱ抜かれた。
そして当初は否定したものの、結果的に事実関係を認め、謝罪に追いこまれる事態になった。

左側の青丸で囲んだのが、Hさんの2023年。
父母宮にして大限官禄宮に支配された一年。
見ると、この宮から対宮の疾厄宮、大限夫妻宮に向かって向心力CとDが伸びている。
そしてそこには、Hさんの夫(当時)であるKJさんを示す太陽Aがいる(太陽は男性星)。
伴侶である太陽Aの鎮座する大限夫妻宮=夫婦の城で、いったいなにが起きたのか。
右側の丸内(大限夫妻宮)を見ると、離心力自化Bが外に飛び出している。
BはBを見る。
すると、生年四化Bは武曲という女性星についている。
遷移宮にある武曲Bだ。

遷移宮は結婚について見てもいい宮なので、ギリギリ、この武曲BはHさん本人と見ることができるか。
となると、武曲B(Hさん本人)が夫婦の城である大限夫妻宮、あるいは夫である太陽Aと決別し、外に飛びだしていくと見える状態になる。
ではどうして、武曲Bは大限夫妻宮から飛び出すことになるのか。
次回、「アンサー」という技法を使ってその理由を探る。