つづいて、2008年のHさんを見る。
Wikipediaによれば、
○月○日、★★との離婚を発表。長男の親権はHが持つ。
○月○日、出演した映画『▲▲▲』が、□□□映画祭で●●●を受賞。
(一部伏せ字にした)
言い方は適切ではないかも知れないが、人生における天国と地獄がいっしょにやってきたような一年。
私生活では結婚生活が破綻し、一方、仕事においては大きな栄誉を手に入れて、女優としてのステージをさらにランクアップさせることに成功している。

青丸で囲んだところ(流年命宮)が、2008年。
ご覧の通り、向心力Aが対宮の大限遷移宮(官禄宮)に飛び込んでいる。

2008年の流年命宮は夫妻宮。
そこからAが飛びだしている……。
つまり見ようによっては、A(AはAを見る。すなわち「太陽A」なので男性。Hさんの夫とみて良い)が夫婦の世界から外の世界(大限遷移宮)、遠い世界に飛び出していく年とも読める。
そして同時にこの年は、その対宮から向心力Bも飛び込んでくる。

対宮は、大限遷移宮であると同時に官禄宮でもある。
官禄、つまり仕事、名誉。
そして2008年(流年命宮)は大限命宮でもあるため(つまり大限「命宮」、流年「命宮」が重なっており「命宮」の意味が強まる)、言うなればこの宮はこの年「わたし(Hさん自身)」そのもの。
Bには「昇進・昇格」の象意がある。
またBは「武曲B」なので女性星。すなわち、Hさん。
なので――
「2008年は仕事上で(官禄宮)、女優としてのステージが上がる(昇進・昇格)出来事があり、Hさんに名誉がもたらされる」
と読めることになる。
ただし――。
それと同時にB(化権)には「業(カルマ)」という重要な意味もある。
女優としての名誉には恵まれるものの、Hさんはこの年、最初の結婚に失敗している。
しつこいようだが前回考察したとおりであるならば、Hさんは前世からの債権として「桃花」的な宿命を持つ人。
結婚生活は基本的に、多事多難になりやすい。
そんなHさんに2008年は「業(カルマ)=B」が突きつけられた年、とも読めるのではないだろうか?