数十年ぶりに絵筆を握って、仏様を描くようになった。
教室には美術大学出身の人や、プロ並みの腕を持つすごい人がズラリと揃う、レベルの高い教室。
その片隅で、私は黙々と、大好きな仏様をこの世に生みだすかけがえのない時間に喜びを感じている。
相変わらずへたなんですけどね。
いろいろな人が集う賑やかな仏画教室の、最底辺をしっかりと一人で支えている自覚がある笑。
そういう意味ではこの私も、教室の超重要人物かも知れない(違うか笑)。
あんなに父や弟を意識して、あえて美術的な「創造」とは距離を取って生きてきたはずなのに。
「いいんだよ、もうそんなことは」
そう思っている自分が、気がつけば、いた。
長い間、どうでもいいくだらないことにこだわりすぎていた気も、近ごろはする。
本当に大事なことは、他人との比較の中になどない。
そのことを、私に教えてくれたのは算命学である。
年をとることも、悪くない。

