かたや、家庭を壊された国民的女優さん。
かたや、そのかたから夫を略奪した、世間的にはまだまだ無名だった新進女優さん。
お二人の、日本国内における現在の立ち位置は、私などがわざわざ言うまでもなく完全に「対極」にあります。
ですが、今回改めて唐田さんの鑑定をしてみると、このお二人には奇妙な、といいますか、不気味な、といいますか、とにかく不思議な符合がありました。
●唐田えりかさん(1997年9月19日生まれ)
甲 己 丁
子 酉 丑
———–
癸
辛
癸 辛 己
※戌亥天中殺
これが唐田さんの命式です。特徴はいろいろとありますが、今回注目したいのは、
甲 己 丁
子 酉 丑
日干「甲」の唐田さんの月干が、「甲」とは干合の関係(=くっつくことで変化を起こす関係。男女の恋愛などの鑑定でよく用います)にある「己」であるということです。
日干「甲」の人にとって「己」は「結婚星」(夫、恋人、運命の異性)を意味します。そして、「甲」は「己」とくっつくと「戊」に変化するという特徴があります(「己」のほうは変わりません)。
つまり唐田さんの命式は、隣に結婚星の「己」があることで、日干が、
戊 己 丁
子 酉 丑
へと変化することがある命式なのです。
そして、17歳から始まった唐田さんの現在の大運(10年ごとに変わる運気。唐田さんは「7歳運」で、7歳、17歳、27歳というように運気が変わっていきます)干支は「辛亥」です。
大運 日 月 年
辛 戊 己 丁
亥 子 酉 丑
———–
癸
辛
癸 辛 己
すると、
大運 日 月 年
辛 戊 己 丁
亥 子 酉 丑
———–
癸
辛
癸 辛 己
「亥(水性)」「子(水性)」「丑(土性)」の3つは、いわゆる「北方三位」と呼ばれる地支で、この3つがそろうと、3つすべてが水性に変わる、という性質があります。
そうしますと、この3つの水性がコントロール不能な洪水のようになって、土性である日干「戊」を襲撃して土砂崩れを起こさせる「脚下崩壊」という現象によく似た事態が発生する、ということは、前のブログ(「杏さんと東出昌大さんが結婚をしたとき、多くの算命学鑑定士が心の中で思ったこと」)でお話ししたとおりです。
私が、杏さんと唐田さんの運勢には偶然にも、とてもよく似たところがあると申しあげたのは、このような観点からです。
唐田さんは、17歳からの10年間は、とても不安定な運気のもとにいました。
芸能活動を開始されたのは2014年、17歳のときだそうですが、これはまさに大運「辛亥」の10年がスタートした年。唐田さんの芸能生活は、最初からつねに不安定な要素(=危険な洪水がいつ襲ってきてもおかしくない)の上に成り立っていたのです。
そして、唐田さんの芸能活動にピンチをもたらす可能性があるものは、自分自身である日干「甲」を危ない「戊」に変えてしまう干合相手の「己」。つまり「結婚星」(夫、恋人、運命の異性)。
ひらたくいうと「男で芸能活動をふいにしかねない危険な綱渡り運勢だった」ということになるでしょうか。
あとは、いつこの危険な状態にさらなるダメ押しが襲ってくるか、ということでした。
そしてそれが――2019年でした(東洋占術では2020年2月3日までは「2019年」です)。
●2019年
年運 大運 日 月 年
己 辛 戊 己 丁
亥 亥 子 酉 丑
———–
癸
辛
癸 辛 己
今年の年運干支は「己」。
年運 大運 日 月 年
己 辛 戊 己 丁
亥 亥 子 酉 丑
———–
癸
辛
癸 辛 己
つまり、不安定極まりない状態で「甲」に戻ったり「戊」に変わったりしていたはずの日干は、今年巡ってきた結婚星「己」と鉢合わせをすることで、いよいよブレーキが効かなくなったのです。
結婚星が回ってくる年は、恋愛感情がたまらなく盛りあがります。
結婚したくなります。
恋愛運がアップするという言い方もできますが、とにかく「恋がしたくてしたくてたまらない状態」になります。
こうして唐田さんの日干は、いよいよ激しく干合し、いやでも「戊」化したでしょう。しかも2019年の年運支は「亥」。「北方三位」を形成する洪水は、もうひとつ「亥」がきたことでさらに勢いと激しさを増しました。
超大洪水です。
年運 大運 日 月 年
己 辛 戊 己 丁
亥 亥 子 酉 丑
———–
癸
辛
癸 辛 己
こうして、唐田さんの運勢は、2019年に一気に激変しました。
完全な土砂崩れです。
しかも前述のとおり唐田さんは「戌亥天中殺」の宿命ですので、
年運 大運 日 月 年
己 辛 戊 己 丁
亥 亥 子 酉 丑
———–
癸
辛
癸 辛 己
大運も天中殺、年運も天中殺という、Wでの天中殺でもあります。
これは、はっきり言ってきついです。
じつは他にもいろいろとあるのですが(初旬天中殺、転び中殺など)、まずこれだけのことだけでも、唐田さんにとって2019年という一年がいかに大きな「人生の分岐点」だったかが分かります。