心洗われる高尾山薬王院護摩祈祷

ちょっと事情があり、高尾山薬王院に行く必要が出た。

 

というか、どうしても早めに飯縄権現様にご挨拶をせねばと思った。

 

奇しくも28日は、お不動様のご縁日。

 

ジャストタイミング。(高尾山薬王院は真言宗智山派のお寺。成田山新勝寺、川崎大師と並ぶ三大本山で「関東三十六不動」の一寺でもある

 

しかも方位を調べると、なんとこの日の私は高尾山の方角しか開けていない。

 

「行くならやはり28日」と見えない何かに言われている気がした。

 

ところが。

 

ケーブルカーが止まっていた。

 

この日から施設点検工事で5日間ほど動かないという。

 

どうしよう。

 

困った。

 

正直、健康体ではない私にケーブルカーなしの高尾山はきつい。

 

断念した。

 

泣く泣く床に就いた。

 

だが早朝に目を覚ました私は「やっぱり行こう」と決めていた。

 

乗り慣れないリフトを利用して山を登ることにした。

 

はっきり言って、狂気の沙汰である。事実、死ぬかと思った。笑

 

多分もう二度と乗ることはあるまい。だがこの日の私は、それでも高尾山に行きたかった。先に書いたとおり、どうしても飯縄権現様に手を合わせる必要があったからだ。

 


 

 

 

 

 

 

苔の一念岩をも貫く。

 

なんてほどのものではないが笑、自分でも信じられなかったものの、高尾山薬王院に到着。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の覚めるような青い空。

 

ずいぶん久しぶりに護摩祈祷を受けることにする。

 

「飯縄権現様への感謝の気持ちをお伝えしたいんですけど、そういう場合はどんな項目になるんですかね」

 

護摩祈祷の申しこみには「開運成就」だの「商売繁盛」だの「家内安全」だの多彩な項目があるが、めざす項目が見つからなかった私は受付のかたに聞いた。

 

そして、飯縄権現様(高尾山薬王院)の場合は「杉苗奉納」というのがそれに当たると初めて知った。

 

高尾山は紅葉の山、杉の山。杉苗奉納とはまたオツだなあと嬉しくなりながらそれで申しこみ、かなり久方ぶりに薬王院のお護摩に身をゆだねる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらのお護摩は、まずは太鼓の連打から始まる。(残念ながら堂内は撮影禁止なので写真はない)

 

ドーン。ドーン。ドーン。

 

腹にズシリとひびく太鼓の連打を聞く内に、遠くから法螺貝の音が聞こえ、大きくなってくる。

 

やがて、お坊様たちが本堂に登場なさる。法螺貝を吹きながら。その額には、目の前にいらっしゃるお坊様たちが山伏であることを教える兜巾(ときん)が。

 

お坊様の数は、8名。紫の法衣に身を包まれたお坊様が護摩壇にお座りになり、護摩が始まる。

 

もうね。夢幻の時間です。

 

お護摩ではだいたい般若心経はどちらのお寺でも読経されるように思えるが、薬王院の般若心経は以前も感じたが「ロック」である。

 

仮にも神聖な宗教行為にそういうたとえはどうかとも思うが、私自身が感じる昂揚感がまさにロックなのだからしかたがない。

 

胸躍り、心揺さぶられ、なんなら今にも縦乗りトランス状態になりそうだ(かわいそうなじじい以外の何ものでもないのでじっと耐える)。高尾山の護摩祈祷で体験する般若心経以上に鳥肌の立つ般若心経は、不勉強なせいもあるのか私は他に知らない。

 

ご祈祷の最後。参加者は特別にご本尊、飯縄権現様の仏像の前まで行き、拝むことを許される(そもそも昔、最初にこちらで護摩祈祷を受けたときの私の目的は、間近で飯縄権現様を拝むことだった。そして、あの日下山して自宅に持ち帰ったご祈祷札を、私はその後どうしてもお焚き上げに持っていけず、長いこと拝み続けた。ずっとずっと拝んだ。「もうパワーないと思うよ」と人に笑われても拝み続けた。思えばそのとき、ご縁が生まれていたのかも知れない)。

 

今回も拝ませていただけた。

 

ご無沙汰しておりました、飯縄権現様。今回は本当にありがとうございましたと手を合わせて祈りを捧げながら、なんとも愛らしいお姿(私にはそう見える)の飯縄権現様に、今日もまたしばしうっとりと心をとろけさせたこの日の結城だった。

 

ちなみに、護摩祈祷をしてくださったのは、貫主様だそうである。

 

お坊様による説明でそうと知ったが、「ずいぶんお若い貫主様だな」と驚いた。(なにしろ三大本山の貫主様である)

 

しかもご祈祷の後、私たち参加者一人一人と目を合わせてお話をなさる貫主様は、かなりイケメンのようにもお見受けする(いや、貫主がイケメンではいけないというわけではないが)。

 

マスク姿なのでくわしくは分からないのだが、大きな目はきりっとしていて、いい男ぶりは明らかだ。

 

このかたが、2020年12月に高尾山薬王院第三十三世貫首に就任された佐藤秀仁僧正だとあとで知った。やはりお若い。就任されたときは、まだ50歳だったそうである。

 

貫主様は私たち一人一人のご祈祷札を自ら手にとり、炎に翳し、飯縄権現様のパワーを御札に注入してくださった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前に来たときにはなかった、天狗様をあしらった御朱印帳。なんともかっこいいではありませんか。

 

 

 

 

 

 

 

 

通常の御朱印(右端)に加え、大天狗様、小天狗様のお姿(といっても良いのかな?)も買い求める。なんとこちらの絵は、一枚一枚が手書きなのだ。職員の方の中に絵心のある方がいらっしゃるそうで、そのかたが一手に書かれているようである。したがって、いつ行ってもあるものではないらしく、まさにラッキーであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、さっきも書いたが28日は不動明王様のご縁日。

 

知らなかったがご縁日限定の御朱印というものもあったらしく、そちらも枚数限定で出ていたので買い求める。

 

ちなみに飯縄権現様は、不動明王、歓喜天、迦楼羅(かるら)天、荼枳尼天、弁財天の五相が合体したお姿だそうである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高尾山は杉の山なので当然かも知れないが薬王院へとつながる山道は、怪樹好きが身悶えするような見事な樹木のオンパレードであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有名な「たこ杉」。

 

薬王院自体にみなぎるパワーだけでなく、天突く見事な杉たちや高尾山の澄んだ空気にもエネルギーをもらいながら、心洗われる思いで飯縄権現様とともに山を下りたこの日の結城でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰りのリフトも死ぬほど怖かったですが、それでもなんとか踏ん張れたのは、飯縄権現様がいっしょだったからですかね。(^_^)

 

このブログを書いているのは――

●結城武彦/幽木武彦 Takehiko Yuuki

占術家、怪異蒐集家。

算命学、九星気学などを使い、広大なネットのあちこちに占い師として出没。朝から夜中まで占い漬けになりつつ、お客様など、怖い話と縁が深そうな語り部を発掘しては奇妙な怪談に耳を傾ける日々。

2021年4月28
日、実話怪談集第二弾『怪談天中殺 占い師の怖い話』上梓。2022年4月には、怪談集第三弾もいよいよ発売予定! 
竹書房公式noteにて、怪奇事件を算命学で読みとく『幽木武彦の算命学で怪を斬る!』も大好評連載中です。

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