【密教占星術の実験】Kさんについて②Kさんの宿命

Kさんの宿命を見る。

本命宿は「壁宿」。

悪い宿ではない。

安重宿だ。

しかし師匠の伝によれば壁宿は、立派な人に見えるけれど、隠れて行うことと外面のギャップが大きい、とも出る。

つまり、外面のいい人。

しかも「夫妻位」が建門ということは「命位」破門の宿命だ。

第一印象は決して悪くない。

だが、他人を使うことには向かない。

常識的な社会では生きにくい定めで、自分の欲望に忠実すぎると、失敗、転落に向かいやすい。

波瀾万丈の人生になりやすい。

ではどうすればよいのか。

運気改善の秘訣は、「俺様」的気質を極力抑え、世のため人のため、誰かのために身を粉にしようと奮闘する生きかたを心がけること。

奇しくもこれは、算命学的知見とも合致する。

Kさんの命式を見ると、「調候の第一守護神」(人生を生きやすくしてくれる、天からの教え)は「壬」=「(Kさんの宿命においては)車騎星」。

つまり「世のため人のために奉仕せよ」。

 丙    甲
 午  申  寅


 壬 = 車騎星

この生きかたを大事にし、「そう生きよう」とそちらに向かって歩を進めていかない限り、人生はなかなか好転しない。

密教占星術に話を戻すと、Kさんの救いは命宿建門の宿命でもあることだが、

いずれにしても精神性の向上を求め、自ら修行しようとしないのであれば、どんな幸運が一時的にやってこようと、すべては砂上の楼閣となる。

――星の配置を見る限り、「密教占星術」ではそんなことが読みとれるように思うがどうだろう。

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この記事を書いた人

占術家、算命学ナビゲーター、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
オンラインスクール「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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