面白さノンストップ!Netflixオリジナルシリーズ『アビス』鑑賞記②

※以下の文章にはネタバレがあります。ドラマを未見のかたはご注意ください。

Netflixオリジナルシリーズとして配信されている、ファンタジックなノンストップ・サスペンス『アビス』。

現在私は、仕事の合間にコツコツと、第12話まで見終えたところです。

ドラマをグイグイと牽引する猟奇犯罪者オ・ヨンチョル(性格俳優イ・ソンジェ好演!)が逮捕され、獄中に囚われの身となってから、それまでのドラマのテンションがやや下がり気味な気もしていた中盤ですが、ヨンチョルが脱獄を果たしたりと、新たな展開が次々と起き、見るものを飽きさせません。

鑑賞記①にも書きましたが、とにかく矢継ぎ早に何かが起きてドラマが転がっていくジェットコースタームービー的ドラマですので、次々と飛びこんでくる新情報に「んっ? んっ?」となりながらドラマの続きを追うのがけっこう大変。

面白いことは間違いないこのドラマなのですが、そんな次第で頭の上には「?」も浮かんでいる私です。

たとえば――

●どうしてコ・セヨンは、先輩の女検事の容姿で復活したのか?

メインヒロインのコ・セヨン(キュートなパク・ボヨンがとっても可愛いです)は、検事の先輩であるイ・ミドとそっくりな容姿で生まれ変わります。

不思議な玉「アビス」によって死から復活すると「その人の魂の状態で復活する」という話だったはず(つまり、アン・ヒョソプが復活後を演じる主役のチャ・ミンは、魂の状態はとてもイケメンだった、ということ)。

となると、どうしてコ・セヨンが身近な先輩の容姿そっくりに復活したのかが説明できない。もしも「たまたま」だったとしたら、あまりに安易。

●チャ・ミンの婚約者ヒジンは、どうして復活後も同じ容姿なのか?

美貌の婚約者にして女詐欺師のヒジン(ハン・ソヒ)は継父のオ・ヨンチョルの運転する車で轢き殺され、アビスで転生しますが、死ぬ前とまったく容姿が変わりません。

これはどういうことか?

ヒジンは本当の魂のままの姿で、ずっと生きていたということなのか。

まあ「そうなんです」と言われたらギリギリ「うーん、そうか…」と納得せざるを得ませんが、やや消化不良な気も。

●どうしてイ・ミボは、わざわざ整形手術なんかして韓国に帰ってきたのか?

物語の中盤までは、先輩検事であるイ・ミボそっくりの容姿で復活したコ・セヨンが、かつてイ・ミボと交際していた刑事パク・ドンチョル(イ・シオン)から「ミボが帰ってきた!」(ちなみにミボは海外に渡っている、という設定)と勘違いされ、しかたなくミボのふりをして刑事ドンチョルと交流し、彼からいろいろと捜査情報を引き出していくのがキモになっていました。

ところが中盤に至り、本物のミボが韓国に突然帰ってきます。ところが彼女は整形手術をして、まったく別の容姿になっています。

イ・ミボを演じていらっしゃる女優さんを悪く言うつもりは毛頭ないですが、整形などする必要はなかったのではないかと、一視聴者としては思ってしまいます。だって整形前のビジュアル(つまりパク・ボヨンの容姿)で何の問題もないどころか、実にチャーミングなのですから。

そのこと(なぜゆえそれでも整形したか)に対する言及がまったくないため、何だか見ていてモヤモヤするのです。

しかも、帰国して旧知の間柄の人間たちの間に現れたミボは「私、整形したの」ということをいっさい言わず、「私はミボよ。どうして信じないの!?」などと騒ぎますし…(身分証はあるわけですから、「整形したのよ」のひと言で済むはず)。

ここら辺が、ちょっと引っかかりました。

――といろいろと言っていますが、私が何かを見落として勝手に誤解している部分もあるやもしれずです。

(※追記:その後13話を見たところ「容姿と魂は基本的にはよく似ている」(つまり、チャ・ミンやコ・セヨンが変わっている)というやりとりがありました。となると、ヒジンはおかしくないのかも知れません。そう言えばオ・ヨンチョルも、ただ「老けた」だけですしね。最初の頃に伝えられたらしいそうした情報を、私が見落としていたようです。お詫び申し上げます)

まあ、突っ込みだすといろいろとある物語なのですが(大体基本的な設定が設定ですしね。笑)、それでも序盤から今のところは、まさに抜群の面白さ。次の展開が気になって、先へ、先へと進みたくなります。

ようやく殺人鬼オ・ヨンチョル(イ・ソンジェ)と、ミン(アン・ヒョソプ)の婚約者だったミステリアスな美女ヒジン(ハン・ソヒ)、いろいろと事件を引っかき回すソ検事(クォン・スヒョン)の三人の関係も分かりました。精神に異常を来してしまっているヒジンの母親もとてもいい味を出していましたが、12話の最後では悲しいことに…(涙)。

残すは4話。やっとアビスも、主人公ミンの元に戻ってきました!

さあ、ドラマはいよいよ終盤です。

どんなラストが待っているのか、ワクワクしながら続きを追いたいと思います!

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この記事を書いた人

占術家、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
通信制私塾「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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