小池百合子東京都知事は「動く」のか

小池百合子東京都知事の身辺が慌ただしさ、緊迫感を増しているようです。

知事はオリンピックを返上するのではないか。それをフックにして自分の政治的存在感を高め、勢いのまま一気に国政の頂点まで……。

そんな話題も、このところよく目にするようになりました。

あり得るのか。あり得ないのか。

算命学的に言うと、十分あり得ます。

と言いますか、もしも小池都知事の近辺に算命学系の占い師がいていろいろとアドバイスをしていたとしたら、きっとこう言っているはずです。

「小池先生。今年はめったにないチャンスです。天下を取りに行くなら今年です」

●小池百合子東京都知事(1952年7月15日生まれ)

壬 丁 壬
戌 未 辰
———–
辛 丁 乙
丁 乙 癸
戊 己 戊

※子丑天中殺

これが小池都知事の命式。今年、天中殺なのですね。

でも天中殺だからだめ、というわけではありません。基本的に慎重に進むべきときではありますものの、たとえばスポーツで言えば、水泳の池江璃花子選手(子丑天中殺)だって今年は天中殺です。2018年平昌五輪でみごと金メダルに輝いた羽生結弦選手(戌亥天中殺)も、当時、天中殺まっただ中での偉業でした。

いいことも悪いことも天井知らずのすごさでやってくるのが天中殺です。それまでコツコツと血の滲むような努力をしてきたのであれば、天は思いがけない「福」をその人にもたらしてくれます。

さて、それはともかく、小池さんの命式は、いろいろと「とても強烈」です。

あれもこれもと特徴があります。ただあえてひとつに絞るなら、強烈な運の強さを持っておいでということになるでしょう。

貴人黄枢格

というすさまじく強運な命式とともに進んでいらっしゃいます。

 壬  丁  壬
 戌  未  辰

上にも書きましたが、これが小池都知事の宿命6干支。右から年干支、月干支、日干支で、狭義の意味での都知事ご本人は日干の水性陽干「壬」になります。

   丁  壬
 戌  未  辰

そして、ご注目いただきたいのは3つの地支。お持ちの干支を五行(木火土金水)に直してみますと、

 水  火  水
 土  土  土

ご覧の通り、3つの地支がすべて土性だと言うことが分かります。

土性の地支=土用の十二支は全部で4つあり、丑、辰、未、戌です。このうち3つの土性十二支がそろう命式を「四鎮貴格」と言います。

これはとても運勢がよい、「完全格」(「殺印相生格」「従生財格」など)以外では別格といってもいい強運の宿命。その中でも、年支から順番に十二支の並びの通りに並ぶのを「貴人黄枢格」と言うのです(はじまりはどの十二支からでもいいです)。

寅卯巳午申酉

「貴人黄枢格」は「四鎮貴格」の中でも最高峰。ズバリ――

天下取りの格

と言われているぐらいです。

そういう意味では小池さんが「選ばれた人」のお一人であることは間違いないかも知れません。(ただ、強運であるということは必ず「代償」をともないます。でも、それについては今回は言及しません)

もしも信頼できる鑑定士が身近にいらっしゃったら、ご自分でもそのこと、しっかりと自覚なさっているはずです。

そして、しっかりとお分かりになっているはずでもあるのです――今年は勝負の年だと。

なぜか。

「貴人黄枢格」の人は、自分の命式にない土用の十二支が回ってきたとき、運勢が最高潮になるのです。

さて、今年は何年だったでしょう?

年運  日  月  年

辛   壬  丁  壬
丑   戌  未  辰

そうです。

丑年です。

つまり小池さんの命式にない唯一の土用の支が回ってくる、最高の年なのです。

年運  日  月  年

辛   壬  丁  壬
丑   戌  未  辰

これが「大運」(10年に一度変わります)にめぐってくればさらに強烈なのですが、小池さんの人生では、すでに2005年からの10年間に回ってきてしまっています。(そのころの小池さんの歩みをご覧になると、また興味深いかも知れません)

つまり今年は、「天下取りの格」と言われる命式を持ったかたが、12年に一度しかない、最高の運気を味方につけているわけです。もしもそのことをご自分で分かっていたら……オリンピック云々ではなく「その先」までをも視野に入れ、政治家としてのご自分と向きあっているかも知れないと考えても、おかしくはないですよね。

ただ――。

同時に小池さんは、2005年からの20年間は大運天中殺でもいらっしゃいます。したがって現在は、大運と年運のW天中殺。

しかも、そろそろ「転び中殺」の時期に入られる可能性も。

さきほど池江さんや羽生さんの例は出しましたものの、大運と年運のW天中殺、しかも不安定になりかけている「時期」的なことも考えますと、さてどうなりますか……。とても興味のあるところではあります。

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この記事を書いた人

占術家、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
通信制私塾「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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