祈りの旅 千葉県・勝覚寺に四天王様に会いに行く

ちょっと所用があり、千葉県いすみ市方面へ。

 

どうせそんなに遠方まで趣くならと、かねてより希望していた、ある古刹にお詣りに立ち寄ることに。

 

真言宗・四天尊勝覚寺

 

 

 

 

 

 

 

 

澄んだ青空の広がる早めの朝。

 

2キロも走れば九十九里浜の広がるそこは「九十九里厄除け大師」とも称せられるそう。

 

ゆったりとのどかな風景の中に広がるこの古刹は、仏像好きなら多分知らない人はないだろう。関東では珍しい、中世に作られた四天王の仏像がそろって現存しているのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

四天王様が祀られているのは、こちらの釈迦堂。

 

社務所に顔を出し、ご住職に挨拶をした私(前日に電話で、拝観にうかがいたい旨を伝えてあった。お坊様、お忙しいところ、いろいろとありがとうございました。合掌)は御朱印などを頂戴し、いよいよ釈迦堂へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらのお寺では、ご住職に直接解説をお願いしたりしない限り、拝観料は取られないシステム(志納制)。

 

本堂に入れる扉は、天候にもよるものの開けられていることが多く、誰でも中に入ってお詣りをすることができる。

 

なんとうらやましい。

 

近くにあったら、多分私、足繁くこちらに通うことになるかも。笑

 

ということで、ワクワクしながら靴を脱ぎ、カラカラと引き戸を開けて薄暗い堂内にお邪魔をした。

 

いらっしゃった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ご本尊の釈迦如来様を庇護するように迫力たっぷりのお姿を見せる四天王様。(写真は、お寺でいただいた案内書のものです。堂内は撮影禁止

 

拈華微笑の釈迦如来様を囲んで、東西南北それぞれに睨みを利かせている。

 

うーん、かっこいい。

 

関東で見た四天王としては神奈川県伊勢原市の「宝城坊(日向薬師)」の四天王様が印象深いが、こちらのお寺の四天王は、いずれも像高2メートルを越えるお姿。表情の険しさや立ち姿の猛々しさもあり、これまたインパクト十分だ。

 

お堂の中が薄暗いせいもあり、そこに浮かびあがる威容(お堂のスペースが窮屈そうにも感じられた)はやはりかなりの迫力であった。

 

寺伝では運慶作との話もあるらしいが、いずれにしても調査では、13世紀前半の作であることは間違いないよう。

 

いいなあ、とほれぼれしながら、私は長いこと四天王様、釈迦如来様の前にいた。仏像目当てでお寺を訪ねたのは、ずいぶん久しぶりのことだったが、来てよかったと心から思った。

 

誰もいないのをいいことに、長いことじっと手を合わせ、仏様たちをひとり占めして祈りを捧げる。

 

コロナに戦争、先の見えない閉塞感あふれる毎日、病気と闘うたいせつな身内、縁あって知りあえたたいせつな人々……。私にできることは、祈り、学び、考え、働いて、とにかく進みつづけることだけかなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

境内には「波乗り不動」なる石仏も。

 

さすがは、サーフィンの盛んな九十九里浜。サーファーたちの海での安全を祈願して建立されたそうである。「世の荒波を乗り越えるお守り」としても人気があるとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お寺で頂戴した四天王様の御朱印。写真とか絵はがきがあったら速攻で買ったのに、それだけは残念(実は仏像絵はがきコレクターの私)。

 

ただ、お坊様はこれから法事だというあわただしい中、私が買い求めた品々に、法具を用いてしっかりと浄化の祈念(読経)をしてくださった。これは本当にうれしかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の毎日とは確実に違う、ゆったりとした時間が流れる九十九里の地の仏様たちは「焦らずに進め」と言ってくださっている気がした。

 

心ばかりの志納金を堂内でお納めし、さあ次行ってみようとお寺をあとにしたこの日の結城でした。

 

このブログを書いているのは――

●結城武彦/幽木武彦 Takehiko Yuuki

占術家、怪異蒐集家。

算命学、九星気学などを使い、広大なネットのあちこちに占い師として出没。朝から夜中まで占い漬けになりつつ、お客様など、怖い話と縁が深そうな語り部を発掘しては奇妙な怪談に耳を傾ける日々。

2021年4月28
日、実話怪談集第二弾『怪談天中殺 占い師の怖い話』上梓。2022年4月には、怪談集第三弾もいよいよ発売予定! 
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