内田裕也さんと樹木希林さんは「日干干合」で結ばれた運命のカップルでした

今朝、テレビをつけるなり飛びこんで来た内田裕也さん逝去のニュース。

 

まるで、昨年9月にお亡くなりになった樹木希林さんの後を追うかのような訃報に、とても驚き、その破天荒な人柄にたまらない魅力を覚えていたファンの一人として、とても悲しく思いました。

 

相当ユニークな形で結婚生活をお続けになった個性豊かなお二人ですが、調べてみますと、とても強い結びつきを持つ、めったにいないカップルでした。

 

●内田裕也さん(1939年11月17日生まれ)

 

 乙 己
午 亥 卯
———–
己 甲 乙

※子丑天中殺

 

●樹木希林さん(1943年1月15日生まれ)

 

 癸 壬
酉 丑 午
———–
辛 癸 己
  辛 丁
  己

※戌亥天中殺

 

注目すべきは、赤色で示した日干。その人自身を表す、命式の中でも特に重要な干です。

 

すると、内田さんは「戊」で、希林さんは「癸」。

これは「干合」と呼ばれる特殊な組み合わせの干同士で、男女のカップルでこの組み合わせに恵まれると、とても縁が強いお二人と、算命学の鑑定士は判断します(もちろんこれだけで相性を即断はしませんが、鑑定士が重要視する大きなポイントの一つです)。

 

実際問題、こういうカップルはめったにいません。

 

たとえば恐れながら、皇太子徳仁親王(辛)と雅子様(丙)、秋篠宮殿下(戊)と紀子様(癸)は、それぞれ、

 

丙辛干合

戊癸干合

 

をお持ちのご夫妻ですが、こうしたご夫妻はむしろレアケースで、多くのカップルはこうした干合の関係にはありません(干合していないとだめというわけではありません。誤解なきよう)。

 

ですが内田さんと希林さんは、こうしたとても珍しい干合関係に恵まれたご夫婦でした。

 

まさに運命の出会いだったといっていいと思います。

 

また、宇宙盤と呼ばれる男女の愛称を見るツール(私のお客様には実物をお目にかけることもあります)でお二人を見ても「行動領域」という愛称判断のポイントとなるものが見事に重なっており、この観点からも、お二人は縁の深い関係だったと言えます。

 

とてもユニークな関係を続けられた内田さんと希林さんは、めったにない抜群の相性で結ばれたお二人だったのです。

 

ただし、お二人が結婚された1973年は内田さんの年運天中殺の時で、時期としてはよくありませんでした。

でも一方の希林さんの運勢には、同年、律音(りっちん)という、人生の再出発を示すものが回ってきてしまっていたので(希林さんは内田さんが二度目の結婚です)、この年に結ばれたのはやむを得ない部分もありますが、結果的には波瀾万丈な結婚生活を、天中殺の暗示の通りにまっとうされたこととなりました。

 

希林さんの亡くなられたすぐ後に亡くなるだなんて、やっぱり縁は深かったのかなぁなどと、何の関係もない私までもがついしんみり……。

 

今ごろお二人、天国で再会されているのですかね。

どんなお話をされているのか、なんだかとても微笑ましく感じてしまうのは、私だけでしょうか。

 

内田さんのご逝去を、心よりお悔やみ申し上げます。

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この記事を書いた人

占術家、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
通信制私塾「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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